この記事はフィクションです。ツギノテFICTIONが2126年の紙面という設定で書いており、登場する出来事・数値・団体はすべて架空のものです。

ことしの十五夜は、来月26日です。

天文観測普及会は、日の入り後の東の空で、月面にある居住区の明かりも見つけやすくなるとしています。

普及会によりますと、月の表側にある居住区のうち、地球から見て確認しやすいのは4か所です。

いずれも肉眼では点として見え、倍率の低い望遠鏡があれば、広がりのある形として捉えられるということです。

見ごろは、日の入りから2時間ほどの間です。

月の位置が低く、空がまだ完全に暗くなりきらない時間帯のほうが、明かりと月面の境目が分かりやすいとしています。

普及会の担当者は、この時期ならではの見え方だと説明します。

「秋は空気が澄みますので、輪郭がはっきりします。夏の月とは、見え方がまったく違います」

一方で、居住区の明かりは年々弱くなっています。

照明の効率が上がり、外に漏れる光が減っているためです。10年前と比べると、明るさはおよそ半分になりました。

担当者は、こう話していました。

「見えにくくなるのは、向こうで暮らしが整ってきたということです。残念ですが、いいことだと思っています」

各地の天文台では、当日の夜に観察会が開かれる予定です。