この記事はフィクションです。ツギノテFICTIONが2126年の紙面という設定で書いており、登場する出来事・数値・団体はすべて架空のものです。

川筋交通組合は、宵原を含む河川沿いの地域で運航している電動河川タクシーについて、通勤での利用登録者が運航開始から3か月でおよそ4700人に達したと発表しました。

1艘の定員は28人で、朝の便は受付開始から平均9分で予約枠が埋まっているということです。

もとは買い物客向けの観光船だったものを、静かな小型動力への切り替えに合わせて通勤用に転用したところ、申し込みが見込みを大きく上回ったとしています。

鉄道の運行本数が減り続けるなか、川沿いに住む人を中心に、新しい通勤の選択肢として広がっているとみられます。

運賃は地域点建てで、川の外に出ると使えません。

同組合によりますと、運賃は1回20地域点(円換算でおよそ600円)で、勤め先が川筋の外にある利用者は、乗り継ぎのたびに別の運賃を払っているとしています。

利用が増えた一方で、枠を得られない利用者からは不満の声も上がっています。

鉄道からの乗り換えが進むほど今度は船着き場の順番待ちが長くなるため、便数を増やす案も出ていますが、川幅や水深の都合で航路を増やせる場所は限られており、見通しは立っていないということです。

鉄道の定期券からの乗り換えで利用を始めたという、河川沿いの住宅に暮らす利用登録者はこう話しています。

「電車は空いているのに、船だけが混んでいます」

川筋交通組合の運航担当者はこう話しています。

「本数を増やしたいのですが、川は線路のように並べて敷けません」